節分の日、または大晦日の追儺(ついな)式の日の場合もある)に起こされて、病気や厄災を意味する「鬼」を斬る神様です。
四つの目は東西南北、どこに鬼が隠れていてもすぐ見つけるためです。
登場巻: みおの実F改訂版 みおの実シリーズ「方相氏」 みおの実〜小説版〜方相氏
登場アイテム: かなめみおの実044
四つ目で角があり、右手には物騒な剣を持っている…。
そんな姿から鬼とよく間違えられますが、実は神様なのです。
旧正月(節分)に、病気や不幸の象徴とされる「鬼」を退治にやってきます。
四つの目は四方八方を見るため。どこに潜んだ鬼も逃さない!日本のエクソシスト的な妖さまです。
つやつやみおが大好きな妖なので、かなめみおの作品への登場率は高く
造形だけでなく、漫画や小説にもよく登場しています。
向かって右側、金髪で四つ目の神様が方相氏です。
みおの実シリーズでは病気平癒の神様で、主に「病鬼(びょうき)」を斬っています。
いつも不機嫌なのは、自分を鬼と混同し歪めた人間を少し憎んでいるからです。
方相氏の隣にいる女の子が妖怪薬師セイメイさんの弟子のむっちゃんです。
少しだけ歪んでしまった方相氏は、良い子で真っ直ぐな性質のむっちゃんの正しい言動だけは苦手です。
方相氏にくっつかれてる青鬼が錆(さび)です。
本来、錆は腕っ節の強い暴れん坊の鬼ですが、方相氏の持ってる鬼斬刀だけには歯が立ちません。
角と四つの目を持つ神様 方相氏は、その外見のせいで鬼と混同され 歪められてしまいます。
人間を守る本質と、鬼を斬る本質。人間を憎む感情と人間を愛おしむ感情の 板挟みになって苦しむ方相氏。
そんな方相氏を唯一受け入れる、死なない人間(だった)妖怪専門薬師のセイメイ。
鬼の敵の方相氏を奉るセイメイに、心穏やかではない、鬼の錆。
ただの女子高生のむっちゃんが、方相氏や錆、そしてセイメイさんの為に自分に何が出来るか考えたことは……?
そんな四人の想いが交錯する漫画と小説を書きました。
実は…方相氏は今回「死なない人間」だったセイメイさんの右腕を ざっくり斬ったりしています。
セイメイさんに不死の呪いがかかっていた頃は五寸刻みにしたり …散々酷い目にあわせていた怖い神様です。